前回の記事ではビリーフとは何か?
について書きました。
まだ読まれていない方はこちらからお読みください。↓
ネガティブなビリーフは悪者?
ネガティブなビリーフによって辛いことが繰り返し起こると書いたので、
ネガティブなビリーフが悪者かと思ってしまった方もいるかもしれません。
ネガティブなビリーフは
悪者ではありません!
あなたがより良く生きるためにつくられたものです。
ネガティブなビリーフは悪者ではなく、
あなたの味方でした。(過去形)
過去形なのがポイントです。
もし、今のあなたがビリーフによって
生きづらさを感じているとしたら、
今のあなたには合わなくなってしまったのかもしれません。
何のためにビリーフはできたの?
生まれたての赤ちゃんは、何の先入観もなく
産まれてきますよね。
なんのビリーフももっていない状態です。
ビリーフは、あなたが見たり経験したことによって
つくられます。
目的は、
同じ失敗や苦痛を繰り返すことを避けるため。
または、
うまくいった行動を繰り返し、愛されるためです。
ビリーフとは、経験から学習して
生き延びるため、幸せになるために
あなたによってつくられたものです。
ビリーフのつくられ方
どうやってビリーフがつくられるのか
『人の役に立たなければならない』というビリーフで
例をみてみましょう。
ある女の子に妹が産まれました。
それまでは一人っ子として両親の愛情を独り占めしていたのに、
妹が産まれたとたん、両親の関心は妹に向かってしまいました。
幼い妹には手がかかります。
お母さんにかまって欲しいと言っても、
今までのようにはかまってもらえません。
「ちょっと待って!」と叱られてしまうこともあります。
このままでは女の子は辛いですよね。
ある日、女の子が妹の世話をするお母さんを手伝ってみました。
すると、
「ありがとう。とても助かったわ。」と言われ、
お母さんにとても喜ばれました。
女の子は
『役に立つと、認められるんだ』
と学習しました。
女の子は大好きなお母さんに、
愛されていると実感するために、
役に立とうと頑張るようになります。
こうしてこの女の子には
『人の役に立たなければ認められない』という
ビリーフがつくられました。
このビリーフのおかげで、この女の子は
またお母さんに愛されていることを実感できました。
お母さんとの関係でつくられたビリーフですが、
このビリーフが発動するのは、
お母さんに対してだけではありません。
人の役に立とうとするので、
成長するとお母さん以外の人からも
たくさん感謝されたり認められて、
人生がうまくいきます。
こうなると、このビリーフのおかげで女の子は幸せですよね。
でももし、
『人の役に立たなければ認められない』
というビリーフのせいで、
役に立たない私は愛されないし、認めてもらえない。
だから辛くても人の役に立つことを止められない。
となってしまったら生きづらいですよね。
そんな時はビリーフを見直すよいタイミングです。
まとめ
辛い環境でつくられたネガティブなビリーフは
悪者ではなく、あなたの味方でした。
辛い環境の中、
あなたが生き延びるため、愛されるために
あなたのことを守ってくれていたんです。
ビリーフはあなたがより良く生きるためにつくられたものです。
でももし、今のあなたが生きづらいとしたら
大人になった今のあなたには
合わなくなってしまったビリーフがあるのかもしれません。
そんな時はビリーフを見直すよいタイミングです。
ビリーフセラピーでは、
あなたを生きづらくしているビリーフを見つけ、
書き換えるお手伝いをしています。
興味のある方は、
どうぞお試しカウンセリングをお申し込みください。